岡谷会
 


お知らせ

 ・職員募集
 ・くらしと健康
 ・職員のトピックス

岡谷会ホームへ


くらしと健康
ホームくらしと健康

「通院で透析実施 今年は透析室を拡大」

 血液透析療法をご存じでしょうか。年々透析を受けられる方は増えており、日本では現在27万人を超える方が治療中です。当院は1989年より血液透析療法に取り組み、20年になります。装置1台に始まり、現在は11台。透析患者は42人(50歳から91歳)。透析導入後も積極的に社会生活を営み、各人にあった透析方法・食事などの工夫や全身に心を配る治療で、合併症の多い方でも入院しないで、外来通院での透析が可能です。院内はもちろん、開業医、近隣各病院及び介護関連の方々と連携し、集学的治療に心がけ、治療の安全と合併症予防に取り組んでいます。

■治療はまず薬と食事で

 検診で蛋白尿を指摘されたり、むくみ、食欲不振、高血圧、など何らかの症状を訴えて来院し、血液検査をすると、腎障害が発見されることがあります。まず、粘り強く薬と食事療法で治療を行い、それでも腎障害が進行すれば透析を考えます。

■透析=腎機能の代行

 透析では主に腎臓の4つの仕事を代行します。
(1)尿毒素(老廃物)の除去。
(2)余分な水分の除去。
(3)電解質(ナトリウムやカリウムなど)の調整。
(4)血液PHを一定に保持。
2〜3日分の腎臓の仕事を、透析では1回約4時間、週3回で代行します。

■透析するのはどんな時

 「尿が出なくなったら」透析しますが、尿が十分に出ていても血液中の老廃物を尿中に排出出来なくなれば透析が必要です。原因は、慢性糸球体腎炎や糖尿病腎症、腎硬化症などの慢性の病気ばかりではなく、急性腎不全のために、一時的に透析となる場合があります。

■血液透析の方法

 手の血管に2本の針を刺し、1本から1分間に約200mlの血液を体外に取り出します。ダイアライザーという浄水器フィルターのような役目をしてくれる物(約0・9uの半透膜でできた中空糸を束ねた筒)に血液を流して浄化し、きれいになった血液をもう一本の針から患者さんの体に戻します。(図参照)
 ダイアライザー内には毎分約500ml(1回の透析で120リットル)もの透析液が流れ、血液の浄化を助けています。血液が流れる管類はすべて1回ごとに新品に取り替えています。

■透析中の様子

 ベッドに横になりテレビを視聴したり、隣の患者さんと話したりしながら過ごします。その間に、医師、看護師、臨床工学技士が各ベッドを回っています。また透析後は休憩室で、病院栄養科が作る透析食を食べられます。

■食欲・体力維持が大切

 安定した透析を行うには、何より体力が必要です。そのためには、まず少しでも疲れない透析をし、食欲を維持することです。透析中におきる低血圧、高血圧、低血糖、高血糖、不整脈などを各人に合わせて点検・予防し疲労の少ない透析を行います。また体調に配慮した食事を提供し「透析日は1食抜いてしまった」ということを防ぎます。こうした積み重ねと集学的治療が栄養状態の維持・改善、貧血の予防につながり、体力が維持・増進され、合併症の多い方でも入院されることなく、外来通院が可能となります。

■今後の透析室

 2009年度には透析室を拡張し、新しい透析器械を5台増やす計画です。今後とも安全性と質の向上に努めてまいります。

おかたに病院  内科医
吉川 智子

ページトップ

岡谷会ホーム