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四国へ歩きお遍路中
旅をして初めて一人で元旦迎える

小泉診療所所長 水谷和宏

 お遍路道は田の畔(あぜ)や山の辺を通り、お墓の前を横切って、できるだけ車道を通らないように工夫されている。奈良の山の辺の道のような感じだ。60歳代のご婦人2人のお遍路さんに追いつき知り合いになった。宿も同じ森本旅軒だったので連れ立って歩く。5時に宿に到着。初日から踵(かかと)に靴ずれができたが、明日も十分歩けそうである。宿泊者は5名。初日行程13Km。
 2日目、6時起床7持出発。2日目の行程はかなり長く、5番札所から11番札所まで。ハンドブックで調べると合計26.5Km。歩けるかな‥多分歩けるであろう。自信はある。一緒に歩いているご婦人2人もなかなかの健脚である。
 7番札所の十楽(じゅうらく)寺では、この寒いのに野宿しながら歩いている60過ぎのお遍路に出会った。これにはびっくりした。何か願をかけてお遍路をしているとのことだった。
 今日の宿を決めていないので、同行のご婦人に教えてもらい同じさくら旅館にした。世間では今日は大晦日である。お寺の近くの旅館は、今夜は除夜の鐘がうるさくて寝られないらしい。同宿者は10名。全員お遍路さん。すでに全行程を3回終了して4回目というベテランお遍路の50代男性に出会った。この方はいつも全行程歩きで、会社の休暇のすべてをお遍路に投入しているとのこと。健康そうだ。
 この人が「帰りの切符は取っているの」と聞いてきた。何も予約していないと言うと、それはまずいと言う。3〜4日は帰省のUターンと重なり、予約を取らないと乗れないだろうと教えてくれた。もし1月5日の出勤日に間に合わなければ大変だ。小泉診療所の医者は私ひとりで、休診するわけには絶対にいかない。それならば1月2日の夜には帰ろうと決めた。
 同旅館で元旦の朝を迎えた。旅をして、自宅以外の場所でひとりで元旦を迎えたのは初めてだ。
(つづく)

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