岡谷会について
2024年4月から岡谷会理事長を務めております更屋勉です。私は2001年に奈良県立医科大学を卒業し、医師として奈良民医連に入職しました。土庫病院で研修を開始し、内科医として地域の方々に育てていただきました。土庫病院では副院長として地域の方のいのちと健康をまもり、医師臨床研修の指導医として地域医療を担う医師の育成にも取り組んできました。岡谷会には病院新築移転の2年目に研修医としてお世話になりましたが、4歳まで北和団地に住んでいたため、故郷に戻ってきたような気持ちです。今後は岡谷会の一員として、地域住民の医療と介護を支え、より住みやすいまちづくりを目指していきたいと思います。
昨今の新自由主義的な政策により社会保障費が削減され、地域でも格差が広がり、様々な困難を抱える方々が生きづらい状況が生まれています。ひとりひとりが自分らしく生きることのできる社会、基本的人権が尊重される社会を築くことは、日本国憲法が示しています。憲法は人類が歴史から得た反省と叡智の結晶であり、私たちが守り続けなければなりません。ここに暮らす人々が住み慣れた地域で自分らしく生きるために、岡谷会は職員一同総力を合わせて尽力してまいります。
医療法人 岡谷会
理事長 更屋 勉
岡谷会は、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)に加盟しています。
戦後、医療に恵まれない人々の要求にこたえようと、地域住民と医療従事者が手をたずさえ、民主的な医療機関が各地につくられました。全日本民医連は、これらの連合会として結成、地域の人々にささえられ、身近な医療機関として活動しています。
年をとっても、障害をもっても、
住み慣れた地域で馴染みの人にかこまれ、
最後まで人としての尊厳をもって過ごしたい。
このような当たり前の地域の人々の要求に応え、実現する。
経営理念を達成するために、岡谷会の職員は、患者・利用者・地域住民との共同の営みをすすめ、人権と安全を重視し、無差別・平等の事業活動を追求する。
また、総合的な社会保障制度の充実のための活動を行う。そして、科学とヒューマニズムにもとづき、つねに研鑽と修養にはげみ、規律を重んじ、謙虚で誠実に勤務する。
1946年 | 奈良市高畑町にて岡谷医院開業(1951年に医療法人(財団)岡谷会設立) |
1948年 | 岡谷診療所開設 |
1953年 | 全日本民主医療機関連合会結成により加盟 |
1954年 | 片桐町より2ヶ所の町立診療所経営を受託 |
1955年 | 東之阪診療所開設(1975年に佐保川診療所へ移転) |
1958年 | 岡谷診療所を増床し岡谷病院開設 |
1960年 | 高畑診療所開設(2003年に移転) |
1962年 | 片桐民主病院開設(2002年に診療所へ転換)、小泉診療所開設(1990年に移転) |
1966年 | 岡谷病院全焼(1967年に移転再建) |
1968年 | 高天診療所開設(2000年に新大宮診療所へ移転) |
1986年 | 岡谷医療互助組合、片桐保健促進会が結成(1990年に小泉診療所友の会結成)、第1回健康まつり実施 |
1991年 | 老人保健施設やくしの里開設(在宅介護支援センターも開設) |
1994年 | 八軒町診療所開設(2005年にさくら診療所へ移転) |
1998年 | せいび診療所開設 |
2002年 | おかたに病院移転、岡谷会本館・在宅総合センター開設、デイサービスセンターせいび開設(せいび診療所休診) |
2005年 | メディカルフィットネスあおがき開設 |
2006年 | 奈良市より春日飛鳥地域包括支援センターを受託 |
2011年 | 岡谷会事業所内保育施設 のぞみ保育所開所 おかたに病院西棟増築(血液透析センター、在宅医療センター、リハビリテーションセンター開設) 大和郡山市より郡山市第二地域包括支援センターを受託 岡谷会創立65周年・岡谷互助組合結成25周年記念事業きずな健康フェスタ開催 |
2013年 | 共同組織が発展し、「なら健康友の会」結成 |
2016年 | 岡谷会創立70周年記念事業 きずな健康フェスタ開催 |