今回は、呼吸ケア中級認定士の内容について、第3回目の講義でした。
呼吸器疾患の治療について、運動療法・薬剤療法・栄養療法・患者指導・終末期ケアの5つについて聴講しました。
リハビリだからといって運動療法だけに目を向けるのではなく、栄養療法や薬剤療法などとの相乗作用を理解し、包括的に取り組んで行くことの大切さを学びました。
患者さまの現状を把握し、増悪の連鎖をいかに食い止めるか、改善の連鎖をどう繋げていくかが、とても難しい事でもあり、大切なことだと感じました。
コロナ禍ということもあり、回復期病棟でも呼吸器疾患の患者様を担当する機会も増えてきているので、今回学んだことを実践の現場でもしっかりと活かしていきたいと思いました。
【新人教育目標】
*連携の取れるコミュニケーション力の育成
*リスクを管理して、ひとりでも安全に治療を行えるセラピストの育成
【新人対象学習会】
6月~8月(2回/月)基礎的評価項目の実践上の留意点確認、移乗方法、
画像、基礎データの見方などを中心に
【教育体制】
担当バイザー制:就職2年目まで担当バイザーがつきます。
バイザー会議:新人と担当バイザーが一堂に会して、悩みの相談やアドバイスを受ける場です。1年目は月1回、2年目は半年1回行っています。
病棟カンファレンスに関連して「事前の科内カンファレンス」「カンファレンス後の振り返り」など、業務の中で指導を受けやすくコミュニケーションの機会を多くする体制をとっています。
年間通じて多くの学習会・研修などを行っています。
リハビリテーション科だけでなく、看護など他職種合同の学習会もあります。
科内学習会 | 詳細・内容 | 回数 |
---|---|---|
PT学習会 | 1~3年目の症例検討発表(グループ形式) | 月1回 |
OT学習会 | 症例検討・高次脳機能・評価法など | 月1回 |
ST学習会 | 摂食、嚥下機能・高次脳機能・症例検討など | 月1回 |
回リハ病棟学習会 | 症例検討・テーマ別学習会 (例:移乗・高次脳機能障害・ADLチームの取組など) |
月1回 |
呼吸嚥下勉強会 | 症例検討・X-Pの見方・聴診・呼吸介助などテーマ別学習会 (NPOグリーンタウングループ呼吸嚥下研究グループ主催) |
月1回 |
呼吸・循環学習会 | 心電図の見方・心不全についてなど(看護と合同) | 月1回 |
BLS講習会 | 手技練習・シチュエーション別対応演習 | 年2回 |
感染対策 | ノロ・インフルエンザウィルス対策 | 年1回 |
研修部会 | 中枢・運動器・内部障害の各分野ごとの自主勉強会 | 月1回 |
文献抄読会 | 週1回 |

ノロ対策学習会

回リハ病棟学習会(移乗)


今回の回リハ病棟学習会は、FIMについて学びました。
FIM係では、月に2回(第1、第3金曜日)に病棟スタッフと共にFIMの学習会を実施しています。
今回はFIMの点数の付け方について、症例を通して理解度を確認するためのテストを行いました。やはりFIMの付け方について参照できるものと、動作観察との行き来が必要だと改めて感じました。
今回は、病棟スタッフ、セラピストと同一の視点から評価できるよう、FIMの付け方テキストを参加者全員に配布しました。
令和2年度から、リハビリテーション実施計画書の中で、入院時に目標のFIMについて説明することが求められています。そして、退院時にはFIMの点数予測を記入することが必要になります。
患者様に関わる職種全員が、予後予測という視点を持つ上で現状のADL能力を正確に評価し、退院時のADL能力を意識できるように研鑽、啓発を続けていく必要があると感じた会でした。